女吸血鬼たちの日常
女吸血鬼が好きな管理人の妄想を、読み物にしてみました
吸血倶楽部
”あっあぁはぁ”

白い首筋
唇を押し付け流れる紅い血を
美味しそうに吸っている
黒衣の吸血鬼

”あっ”
”はぁぁ気持ちイイ”
”もっともっと吸って下さい・・・”

心が吸血の快楽に落ちていく

・・・・・・・・・・

ガラガラ

部屋のドアが開き

”ゆきさん”
”今日はもう帰りなさい”

先生が声を掛ける

”あっはい先生”

ガタ

”キャ”
”あっいた〜い”

立ち上がろうとした時
足元がふらついて倒れてしまった

”ゆきさん”
”大丈夫?”

近付き手を差し出してくれる
先生の首筋が目の前に

コク

美味しそう

”ゆきさん”

ハッ
名前を呼ばれ我に返る

”大丈夫?”
”ケガは無い?”

少しボ〜っとしていたのだろう
心配そうな表情をしている

”あっ大丈夫です”
”少し貧血みたいです”

それなら車で自宅まで送ろうと
行ってくれたが断り

”失礼します”

廊下

髪をかき上げ
指で首筋の痕に触れ

”ふふふ”
”気持ちイイ”
吸血倶楽部
放課後の美術教室
文化祭が迫り美術部の部員達
展示する作品を晩くまで制作している

”ゆき〜”
”私達はそろそろ引き上げるけど”
”どううする?”

声を掛けられた少女
キャンバスに向かい夢中で筆を走らせている

”ん〜〜〜”
”もう少しやって帰る〜”

集中しているのか
他の部員達に振り向く事も無い

”じゃあ”
”あんまり晩く迄やっちゃダメよ”

そう言って部屋から出て行く部員達に

”うん、わかった”
”明日ね〜”

ヒラヒラ手を振って答える

一人
残った美術室
外は日が完全に落ちている
文化祭前でなければ生徒は学校に居られない時間

”あなたの・・・”

微かに声が

”え!?”

私以外に誰も居ないはずの教室
驚いて振り返っても誰も居ない
見回りの先生でも無い

”あなたの・・・ちょうだい”

また聞こえた
周りを見回しても誰も居ない

”!!”

スゥと頬に風が
カーテンが揺れている
窓は閉まっていたはずなのに
怖くなって来た心臓がドキドキ鳴っている

”今日は帰ろう・・・”

空いている窓を閉めようと
手を掛けた時
ガラスに黒い人影が

”きゃ・・・”

叫ぶより速く口を塞がれ声が出せない

”あなたの血を頂戴”
吸血鬼
暗い部屋
閉まっている筈の窓から
少しひんやりした風が流れ込んで来る
風はベットで寝息を立てながら寝ている
少女の頬を撫で髪をゆらす

”血、血が欲しい”

スッと音も立てず
風と共に入って来た黒い影

”ふふふ”
”今日は、あなたに決めた”

着ているマントを揺らしながら起さないよう
ゆっくり静かに少女の元に
スースー
寝息が聞こえる距離まで顔を寄せ

”美味しそう”

首筋に掛かっている髪を
優しく撫でる様に掻き分け

”はぁあああああ”

大きく開いた口
鋭い毒牙を首筋に
少女の白い肌を傷つけ
牙は深く刺さっていく

”ぐっ”

一瞬、痛みで体が跳ねるも
すぐに麻酔が効いたかの様に収まり

コクコク

静かな部屋に
吸血鬼が少女の血を吸う音だけが聞こえる

”はぁあああ”

血を吸い満足そうな表情で
少女を見下ろし

”あなたの血”
”とても良かったわ”

マントを翻し夜の闇に消えて行った
ドラキュラ (5)
ぐったり意識を失った秘書
噛み跡から溢れる血を

ピチャピチャ

綺麗に舌で舐め取って行く

満足そうな表情で眺めながら

”クス”
”美味しかった?”

振り向いた後輩の口元
付いている血を舐めとるように

”んっ”

唇に吸い付かせる

”これで”
”あなたもドラキュラになったのよ”

マントを広げ二人の体を包み込み

”私、ドラキュラになったんですね”
”ドラキュラになれてとても幸せです”

さらに唇を重ねる

んはぁ

”ここからは”
”私たち二人の時間よ”
クリスマスプレゼント
夜道を一人、歩く女性の影
胸には十字架
今日はクリスマスイブ
教会からの帰り道

紅い瞳が女性を見つめている

家が近いのだろう
街から少し離れた人気の無い場所
周りに誰も居ない事を確認した蝙蝠
女性の上から襲い掛かった

夜道、警戒はしていたが
予期せぬ出来事にうろたえるしかなかった

必死で追い払おうと手をふっても
纏わり付いてくる

”くっ・・・”

蝙蝠の爪が手に傷を
傷口から血がにじみ出て来る

バサ

突然、蝙蝠は居なくなり
少し落ち着いてあたりを見回すと
いつの間にか背後に人が
紅い瞳を輝せ
全身を黒いマントで覆った女性

”あなたの血美味しそう”

マントで口元を隠ながら
ゆっくり近づいて来る

吸血鬼の仮装?
今日はクリスマスイブ
ハロウィンでは無い

”あの・・・”

声を掛けようとしたら

”あら、怪我をしてるのね”

スッと怪我をしている腕を捕まれ
固まり掛けている血を舌で

ピチャピチャ

”やめてください”

いくら手を引いても離れない
強い力で掴まれている

”消毒しないとね”

さらに傷口に唇をあて
滲み出る血を舐めている

ゾク

体に今まで感じたことの無い感覚

”はぁぁぁ”
”美味しい・・・”
”あなたの血もっと頂戴”

口元の鋭い毒牙を剥き出し微笑む

”ヒィ”

抱きつかれ動けない
もがいても、もがいても
マントが体に絡みつき逃げられない

グッと襟元が開かれ
白い首筋が

ペロ

舌で首筋を舐められ
体中にゾクっとした感覚

”いや・・・いや・・・”
”神様助けて・・・”

十字架を握り締め
助けを求める

”クス”
”誰も助けてくれないわよ”
”さぁ、諦めなさい”
”いただきます”

毒牙が刺さっていく

”いやぁぁぁ・・・”

悲鳴と共に涙がこぼれ

チュチュ

静かな闇の中

”あぁ・・・”

血を吸う音と
吸われている者の喘ぎ声

ペタ

血を吸われた女性が
地面に座り込む

”どう?”
”気持ちよかったでしょう”

唇の血を舐め取りながら
吸血鬼は満足げな表情で声を掛けた

”はい”
”すごく気持ちよかったです”

火照った顔を吸血鬼に向け

”クス”
”よかった”
”お礼にクリスマスプレゼント”

羽織っているマントを取り
女性の肩に
吸血鬼の触れた十字架が
黒く染まっていく

”さぁ”
”これで、あなたも私の仲間”
”吸血鬼ね”

微笑んだ女性の
瞳は紅く染まり口元には毒牙

胸元に輝く黒い十字架
マントを翻し
夜の闇に消えた